★☆And the winner is~☆★
“And the winner of the Best Award is… !”
In that moment, the venue was filled with applause and cheers.
I was overwhelmed with surprise and joy.
The handmade costume, the sweaty dance, and the unexpected incident of being barefoot on one foot—all of these must have captured the judges’ hearts.
☆-★-☆-★-☆-★-☆-★
ジムでエアロビクスに夢中だったあの年のクリスマス。
いつものようにエアロビクスのクラスで汗を流していた。
だが、その日はいつもと違う空気が漂っていた。
インストラクターが声高に発表したのだ。
「クリスマスイベント開催決定!仮装して踊るのが参加条件です!
さらに…最優秀賞には豪華商品が!」その一言に、スタジオにいたメンバーたちの目が輝いた。
私も例外ではない。いや、私の目は誰よりも輝いていたに違いない
なぜなら、手先が器用な私は「仮装」という言葉は、挑戦状をつきつけられた感じがした。
「よし、やるしかない!」 そうつぶやき、家に帰るなりミシンの前に座った。
テーマはもちろん「サンタさん!」ただのサンタでは面白くない。凝り性の私は
フード付サンタ衣裳、ブーツ、プレゼント袋
すべてを手作りで仕上げるという野心的な計画を立てた。
ほとんど自分の着る服はデザインし、自身で手作りしていたので
縫製には自信あるものの、問題は時間だった。
イベントは翌日。夜通し作業するしかない。
夜が更ける中、部屋にはミシンの音が響き渡った。布を切り、縫い合わせ、飾りをつける。
次第にサンタクロースのコスチュームが形になっていく。
帽子にはふわふわの白いボンボンをつけ、袋にはキラキラの飾りを施し
ブーツは赤いフェルトでしっかりと作り込む。汗を拭う暇もなく作業を続けた。
そして、明け方。ついにすべてが完成した。「やったぁ、間に合った!」
満足げにコスチュームを眺めた。
☆-★-☆-★-☆-★-☆-★
イベント当日。ジムはクリスマス一色に染まっていた。
仮装した参加者たちが集まり、それぞれの衣装を披露しあった。
目立ちすぎたかなと思いつつ、私は赤の手作りサンタコスチュームを身にまとい参加した。
「すごい!全部手作りなの?」 「〇〇さん、本当に器用だよね!」
周囲の称賛に、私は少し照れながらも満足げに微笑んだ。
そして、エアロビクスの時間が始まった。
音楽が流れ出し、参加者たちは一斉に踊り始めた。
私も全力でステップを踏む。だが、ここで思わぬ問題が発生した。
手作りのブーツが汗で滑り、片方が脱げてしまったのだ!
「えっ、ちょっと待って!」
私は慌ててブーツを履き直そうとするが、音楽は止まらず流れたまま。
仕方なく片足裸足のまま踊り続けた。汗は滝のように流れ、衣装はびしょびしょ。
その姿を見ていた審査員たちは、何やらひそひそと話し合っている。
私の周りをウロウロしながら、真剣な表情でメモをとる姿が見えた。
「もしかして入賞するのかな~?」
かすかな期待が胸をよぎる。だが、
そんな期待を振り払うかのように、全力で踊り続けた。
☆-★-☆-★-☆-★-☆-★-
そして、結果発表の時間。 「最優秀賞は、〇〇さ~ん!」 私の名前が呼ばれたのだ。
その瞬間、会場は拍手と歓声に包まれた。私は驚きと喜びでいっぱいだった。
手作りの衣装、汗だくのダンス、
そして片足裸足というハプニング、すべてが審査員の心を掴んだのかも。
「これがプレゼント!」と渡されたのは、豪華なギフトセット。
私は満面の笑みを浮かべながら、それを受け取った。
「やっぱり努力は報われるんだなぁ~」
そうつぶやきながら、私はジムの仲間たちと笑い合った。