★☆Sunday Morning Alarm: A Credit Card Nightmare②☆★
I received an email from the credit card company. The content stated that a couple—a man and a woman—had used my card at a nearby convenience store to purchase five cartons of cigarettes. “Cigarettes? Five cartons?”
In addition to electronics, furniture, and electronic money, now cigarettes. The thieves’ intentions were clear. Their method was to purchase expensive or highly convertible items and quickly turn them into cash. But this time was different.
Convenience stores always have security cameras installed. Their faces must have been caught on camera—there was no way I could let this chance slip by.
I immediately opened a map app and searched for convenience stores in the area where the card had been used. A surprising number of stores appeared on the screen. “There are so many… I’ll just have to check them all!” She began calling each store one by one.
(こちらは①の続きとなります)
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カード会社からのメールが届いた。内容は、近くのコンビニで男女のカップルがカードを使い、タバコ5カートンを購入したというものだった。「タバコ?5カートンも?」
家電や家具の購入に加え、今度はタバコか。窃盗団の狙いは明らかだった。高額商品や換金性の高いものを購入し、資金を素早く現金化する手口だ。
だがコンビニには必ず防犯カメラが設置されている。彼らの姿が映っているはずだ!このチャンスを逃すわけにはいかない。
すぐに地図アプリを開き、カードが使用されたエリア周辺のコンビニを調べた。驚くほどの数が表示される。「こんなにあるのかぁ~全部調べるしかない!」彼女は 一軒ずつ電話をかけ始めた。
「そちらで、先ほどタバコを5カートン買った男女のカップルがいませんでしたか?」
店員たちの反応は様々だった。「覚えていない」と言われることもあれば、「そんな客は来ていない」と冷たくあしらわれることもあった。だが、何十件目かの電話でついに手がかりを掴んだ。
「ええ、いましたよ。マスクと帽子をしていましたけど、男女のカップルがタバコを大量に買っていきました。」その言葉を聞いた瞬間、心臓が高鳴った。
「防犯カメラには映っていますか?」「ええ、もちろん映っていますよ。ただ、顔は隠れているかもしれませんが」 すぐにそのコンビニへ向かおうとした。だが、地図アプリで確認すると、車で2時間以上かかる距離だと分かった。
「ギャ~、遠すぎる!」自分で行くのは現実的ではない。そこで、警察に情報を提供し、動いてもらうことにした。電話をかけ、これまでの経緯を詳細に説明する。
スパでの窃盗から始まり、家電量販店やコンビニでの不正使用、そして防犯カメラに映った男女のカップルの情報――これだけの証拠が揃っているのだ。警察が動かない理由はないはずだった。だが、返ってきたのは冷たい言葉だった。 「その程度の情報では、すぐに動くのは難しいですね。」「はぁ~?防犯カメラの映像があるんですよ!犯人が特定できるかもしれないんです!」
「映像だけでは特定は難しいですし、他にも優先すべき案件がありますので」電話越しの警察官の声は、どこか他人事のようだった。彼女は怒りに震えた。
「警察は市民の味方じゃないの?」被害者として、ここまで手がかりを集め、犯人逮捕に繋がる情報を提供している。それなのに、なぜ動いてくれないのか。
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数日後、彼女は朝のニュースをぼんやりと見ていた。画面に映し出されたのは、逮捕された6人の中国人グループ。男女が混じった窃盗団で、彼女の住むエリアだけでなく、隣県のスパや温泉施設も狙っていたという。
ニュースキャスターが淡々と伝える犯行の手口は、彼女が経験したものと全く同じだった。
「ロッカーの合鍵を作製し、財布から現金やカードを抜き取る。だが、全てを盗むわけではなく、現金なら2~3千円、カードも1~2枚を残すことで、被害者が気づくのを遅らせる」
その言葉に、彼女の胸に再び怒りが込み上げてきた。
「なんて悪質な手口なの」
彼らはまるで、被害者の心理を完全に読んでいるかのようだった。少額の現金やカードを残すことで、被害者が異変に気づくまでの時間を稼ぎ、その間に次々と犯行を重ねていく。しかも、スパや温泉施設でリラックスしている人々を狙うという卑劣さ。日本を訪れ、こんな犯罪を繰り返す彼らに対して、怒りを超えた嫌悪感を覚えた。
幸いにも、カード会社から連絡があり、被害額は保険で補償されることになった。だが、その手続きがまた大変だった。
「これも、あれも 全部手続きが必要なのね。」
彼女は十数枚のカード会社に連絡を取り、被害届や必要書類を揃え、何度もやり取りを繰り返す羽目になった。中には対応が遅い会社や、冷たい態度を取る担当者もいて、精神的に疲れ果てた。
「年会費が高くても、大手のビジネスカード1枚に絞ったほうがいいわ」
そう決意するのに時間はかからなかった。利便性を求めて多くのカードを持っていたが、それが今回の被害を拡大させた原因でもあったかも知れない
事件が解決したとはいえ、彼女の心には不安が残った。「いつ、どこでまたこんな犯罪に巻き込まれるか分からない」日本は治安が良く、住みやすい国だと思っていた。
だが、今回のような外国人窃盗団の犯行を目の当たりにし、彼女は改めて日本の安全神話が揺らぎつつあることを感じた。
「アメリカのように、移民対策や前科のある犯罪者の入国管理をもっと厳しくしてほしい」
そう思わずにはいられなかった。もちろん、多くの外国人が日本で真面目に働き、貢献していることも知っている。だが、今回のような事件が増えれば、日本の治安が悪化し、安心して暮らせる国ではなくなってしまうのではないかという危機感が募る。
最後に、彼女は心の中で強く願った。
「どうか、治安の良い日本がこれからも続きますように!」
そして、カードを1枚に絞り、日々の生活を慎重に見直すことを決めた。
自分の身を守るためにできることを、少しずつ始めるしかない。そう自分に言い聞かせたのだった。
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