★☆You’re doing great!☆★

“You’re doing great!”

My mother lived a full life and passed away at the age of 96.

After fracturing her femur, she had to use a wheelchair, and at the age of 90, she suffered a stroke. She was classified as needing level 5 care and eventually moved into a care facility.

The facility was about a 15-minute drive from my home, so I visited her almost every day around noon.

Whenever I opened the door to the facility and entered my mother’s room, she would look at me with a warm smile, narrowing her eyes as if to say, “You’re doing great!”

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【ガンバってるね~】

母は98歳で天寿を全うしました。
大腿骨を骨折してから車椅子の生活になり、87歳で脳梗塞を発症。介護認定は5。
施設に入所することとなりました。

施設は車で15分ほどの距離だったので、私はほぼ毎日、昼頃に顔を出していました。
施設の扉を開け、母の部屋に入ると、目を細めて笑いながら私を見つめる母。
「〇子、ガンバってるね~」  その一言が、どれだけ私を救ってくれたことでしょう。

母は、いわゆる「大きな愛で包み込む」ようなタイプではありませんでした。
どちらかと言えば、子供と一緒にじゃれ合うような、無邪気な人。
例えば、チョコレートが大好きで、家族で分けるときも必ず自分を含め
じゃんけんをして、大きいものから選んでいく。
「お母さんなんだから最後にすればいいのに」と思うのですが、そんなことお構いなし。
勝負は勝負!とばかりに、嬉しそうに大口を開け 一番大きなチョコを口に放り込むのです。

そんな母ですが、謝ることや感謝を口にするのは大の苦手で天邪鬼な人でした。
「ごめんなさい」や「ありがとう」を言わない人だったんです。
孫たちは、そんな母を面白がって
「お祖母ちゃんに『ありがとう』を言わせるゲーム」をしていました。
誰が最初に言わせられるか、競争です。 でも、母はなかなか「ありがとう」を言いません。
それが母らしさでもあり、どこか憎めない可愛い人でした。

ところが、亡くなる年。病院にお見舞いに行くと、母はかすれた声でこう言うのです。
「ありがとう、ありがとう、ありがとう~」 それを何度も、何度も。
まるでこれまでの人生分の「ありがとう」を、すべて返してくれているようでした。
その言葉を聞くたびに、胸がいっぱいになりました。

介護の日々は、決して楽ではありませんでした。
心が弱って、「誰かに優しく包み込んでもらいたい」と思うこともありました。
弱った母のか細い声、「ガンバってるね~」は、涙が出るほど嬉しかった。
その一言に、どれだけ救われたことでしょう。
母は、最後の最後まで、私にとっての「母」でした。 無邪気で、少し不器用で、でもどこか温かい。

今でもあの声が耳に残っています。
「〇子、ガンバってるね~」
母が私にかけてくれた言葉を胸に、これからも私は頑張っていこうと思います。
母が見守ってくれていると信じて。

そして、いつかまた会えたときには、きっとこう言うでしょう。
「ありがとう、お母さん!」
母の顔を思い浮かべながら、心の中でそう呟いています。

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